Ser.2 シューマン 「謝肉祭(カーニバル) Op.9」


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Schumann “Carnaval”, Op​.​9

シューマンの名曲「謝肉祭(カーニバル)」をオルゴールにアレンジしました。

どの小品もとても魅力的です。後半に向けて次第に盛り上がっていく雰囲気が伝わってきます。この素晴らしい音楽は、聴く人々を幻想的な世界へと誘います。

この作品は、21の短い曲(20と数える人もいます)からなるピアノ組曲で、シューマンの個性的な作風や幻想的な音楽表現がよく表れていて、シューマンの創造力と幻想的な音楽世界を堪能できる魅力的なピアノ組曲です。

タイトルの「謝肉祭」は、祭りやカーニバルの喧騒と楽しさを示しています。作品中には、仮面をかぶった人々が踊るような軽快な曲や、祭りの雰囲気を表現する曲が含まれています。

また、この曲には、「4つの音符によるおもしろい情景」という副題がついています。

4つの音符というのは、コード進行でいうところの、A(イ)、Es(変ホ)、C(ハ)、H(ロ)で、これは、当時シューマンが恋をしていた女性の出身地がアッシュ(Asch)だったことから、一種の言葉遊びとして取られたものだそうです。

各曲には異なるキャラクターやムードがあります。全21曲にこの4つの音符を織り込みながら、創造的なイメージや感情を表現しており、個々の曲が独立しながら全体として一つの物語性を持っています。

踊りやキャラクターの描写、神秘的な音楽など、多彩なテーマや音楽的アイデアが含まれていて、独特のリズミカルなフレーズや短いメロディが交互に現れる曲もあります。

曲の構成は以下の通りです。

  1. 前口上(Préambule)
  2. ピエロ(Pierrot)
  3. アルルカン(Arlequin)
  4. 優雅なワルツ(Valse noble)
  5. オイゼビウス(Eusebius)
  6. フロレスタン(Florestan)
  7. コケット(Coquette)
  8. 返事(Réplique)
  9. 蝶々(Papillons)
  10. 踊る文字 A.S.C.H.-S.C.H.A.(Lettres dansantes)
  11. キアリーナ(Chialina)
  12. ショパン(Chopin)
  13. エストレラ(Estrella)
  14. 再会(Reconnaissance)
  15. パンタロンとコロンビーヌ(Pantalones et Colombines)
  16. ドイツ風ワルツ(Valse allemande)
  17. パガニーニ(Paganini)
  18. 告白(Aveu)
  19. プロムナード(Promenade)
  20. 休息(Pause)
  21. ペリシテ人たちと戦うダヴィッド同盟の行進(Marche des Davidsbündler contre les Philistins)

長大な作品のため、前半と後半で分割しています。本当は通しで聞いていただきたいところですが、ファイルサイズの関係で分割しています。

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